ニュース・トピックス

アジアフォーカス2015 ボランティアスタッフを募集します!

アジアフォーカス・福岡国際映画祭2015
◆ ボランティア募集要領 ◆

「アジアフォーカス・福岡国際映画祭2015」(平成27年9月18日[金]~25日[金]に開催)の運営を
支えてくださるボランティア・スタッフを募集します。

■概要
会期中ボランティア
期  間 : 9月16日[水]~25日[金] (会期前2日+期間8日)
時  間 : ①9:00~13:00 ②13:00~17:00 ③17:00~21:00
※時間については、後日、ご都合を伺い調整します
場  所 : キャナルシティ博多内臨時事務局、ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13、
キャナルシティ博多地下1階サンプラザステージ、ぽんプラザホール 等
■会期中ボランティア活動内容
1.カスタマー・リレーション(来場お客様サービス)
映画祭インフォメーション(総合案内)
会場整理(入場者チケットチェック、お客様数カウントなど)
会場案内
2.パブリック・リレーション(広報)
広報業務補助(取材・記録・撮影など)
インタビュールームの管理
マスコミ用資料、プレスキット作成補助
ゲスト・プレス用ラウンジの管理・運営
3.ゲスト・リレーション(来福ゲストサービス)
ゲストアテンド
ゲスト用資料の作成補助
エクスカーション等の企画・運営
ゲスト・プレス用ラウンジの管理・運営
4.その他
事務局運営補助
映画祭ホームページ、フェイスブック、ツイッター等への参加
会期前準備(7月~9月の平日、2~4時間程度/リーフレット・ポスター等の封入・発送作業など)や
プレイベント(8/30)の運営補助について、必要に応じてお声かけすることもあります。
■待遇等
○交通費相当分として基本時間帯1ブロック(4時間)につき一律500円支給
○業務上必要となるものは、主催者が用意します
○ボランティア保険への加入(加入は事務局で行います)
○ボランティアスタッフ証、スタッフTシャツ支給
○映画祭カタログ支給
■その他条件等
事前説明会、直前説明会に参加できる方
・事前説明会 7月22日[水] 19:00~ @福岡市役所15階講堂
・直前説明会 9月上旬 @キャナルシティ博多(予定)
映画祭ブログ等へ執筆していただける方歓迎

■応募方法
○申し込み用紙に必要事項を記入の上、6月30日(火)までにeメールまたはFAXにてお申し込みください。締め切り後、説明会のご案内などをご本人宛にメールでご連絡いたします
○今後の連絡は主にeメールで行います。必ずeメールアドレスをご記入下さい。また、出来る限りPCメールアドレス、携帯メールアドレスの両方をご記入下さい。
○携帯電話は「staff@focus-on-asia.com」からのメールを受信できるようドメイン設定・確認をお願いします。
○なお、応募者多数の場合、参加日数の多い方を優先させていただく場合があります。ご了承願います。
※応募についての個人情報は、保険加入、本人との連絡のためにのみ使用します。また,カスタマーリレーション・広報業務の連絡を目的に運営委託先の㈱C.E.Worksにお客様の個人情報(連絡先)を預託する場合があります。

■応募締切
6月30日(火)

■申し込み・問い合わせ先
申込用紙にご記入のうえ、メール添付またはFAXにてお送りください。
○メール:staff@focus-on-asia.com   ※件名を「ボランティア応募」としてお送りください。
○FAX:092-711-4354
宛先 / アジアフォーカス・福岡国際映画祭実行委員会事務局 担当:三坂
※昨年とメールアドレスが変更になっています。お間違えにならないようにお願いいたします。

※日時や会場等については変更となる可能性があります。

■申込用紙(下記からダウンロードしてください)
ボランティア応募用紙

Posted on

アジアフォーカス・福岡国際映画祭2015の会場と日時が決まりました!!

アジアフォーカス・福岡国際映画祭2015の概要が決まりました。

会場は昨年と同じキャナルシティ博多がメイン会場です。
上映は、ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13 と
キャナルシティ博多すぐの、ぽんプラザホールで上映します。

会期は2015年9月18日(金)~9月25日(金)までの8日間です。

※18日(金)はオープニング・セレモニーとオープニング上映会のみ開催の予定です。

招待作品などの詳細は7月下旬ごろに発表の予定です。

みなさま、楽しみにお待ちください!



 

Posted on

協賛企画☆アジアフォーカス・アーカイヴズのご案内

 
9/27(土)まで、福岡市総合図書館映像ホール・シネラにて
「アジアフォーカス・アーカイヴズ」が開催中です。

過去アジアフォーカス・福岡国際映画祭で上映され、
福岡市総合図書館に保存されている15作品を上映しています。

上映作品の詳細と上映スケジュールは福岡市総合図書館映像ホール・シネラのホームページ(うえぶシネラ http://www.cinela.com )でご確認ください。


会 場:福岡市総合図書館映像ホール・シネラ
会 期:9月3日(水)~27(土) ※休館日・休映日・9月17日~21日除く
観覧料:500円(大人)400円(大学生・高校生)300円(中学生・小学生)
 
 

Posted on

協賛企画☆第6回 福大生による東アジア映画字幕制作・成果発表

9/27(土)、「第6回 福大生による東アジア映画字幕制作・成果発表」がエルガーラホールにて行われます。

今回は福岡大学人文学部東アジア地域言語学科の学生が日本語字幕を制作した中国のアニメーション3本と、劇映画1本の合計4作品を上映します。
ぜひご覧ください。

日 時:2014年9月27日(土)13:30〜(13:00開場)
料 金: 無料・申込不要
会 場:エルガーラホール7階多目的ホール
    (福岡市中央区天神1−4−2)
 問合せ:福岡大学人文学部東アジア地域言語学科
     092-871-6631 (内線4372)



上映作品の詳細などはこちらをご覧ください。

 

Posted on

【感謝】アジアフォーカス2014、閉幕しました【御礼】

9月21日の上映をもちまして、
アジアフォーカス・福岡国際映画祭2014のすべての上映プログラムを終了しました。


たくさんのお客さまにお越しいただいたことに心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。


来年もまたどうぞよろしくお願いいたします!


WET DESIGN(C)

Posted on

FOCUS ON CINEMA⑳【KANO〜1931海の向こうの甲子園〜〈台湾〉舞台挨拶&トークライブ】

監督:マー・ジーシァン
俳優:永瀬正敏、坂井真紀

 

「あきらめない心」、「前に進む力」を感じる作品


1931年、日本統治時代の台湾から甲子園出場を果たした日本人、台湾人(漢人)、台湾原住民による「嘉義農林学校」野球部の感動の実話をベースに描いた意欲作。本作が長編デビューとなる若き台湾映画界のホープ、マー・ジーシァン監督と鬼監督・近藤兵太郎を熱演した俳優の永瀬正敏さん、近藤監督を支える妻を演じた坂井真紀さんの3人が舞台挨拶に登場。上映前の会場全体が熱気に包まれました。

「はじめまして。今日はありがとうございます。どうぞよろしくお願いします」と、第一声、日本語で丁寧に挨拶してくれたジーシァン監督に、客席からは温かい拍手が。

今回、監督が福岡を訪れるのは2回目とのこと。初来福の時は、撮影前に王貞治さんを訪問したといいます。台湾では3.5億台湾ドルの興行収入を得て、大阪アジアン映画祭、台北映画祭ともに観客賞を受賞している本作。台北では上映年にすでにアンコール上映も行われたそうです。

「この作品は日本と台湾双方の歴史と記憶を辿る映画です。アジアで上映されること、ここにいる皆さんと作品を共有できることを心から嬉しく思います。野球を題材にした作品ですが、人生のいろんな局面で“あきらめない心”、“前に進む力”をもらえる映画だと思いますので、どうぞ楽しんでください」

監督によるメッセージが贈られる中、その言葉を見守る出演者2人の笑顔から、映画づくりがいい雰囲気で進められていったことがうかがえます。そんな2人について監督は、「文化の異なる国の人間同士が“映画を仕上げる”という同じ目的を持って進む中、いろんな苦労はもちろんありましたが、日本人のプロ意識を学ばせてもらいました。長編映画を初めて手がける私に、2人は撮影中も積極的に助けてくれましたし、心の距離が縮まっていくのを感じました。宣伝にも全力で協力してくれました。心から感謝しています」と、胸に手をあてて感謝の言葉ばかり。

それを受けて、永瀬正敏さんは、「この映画との出会いに感謝しています。上映年にアンコール上映されることも素晴らしいことだと思いますし、台北では私が撮った「KANO」の写真展が開催されたんですが、監督とのサイン会に800人というびっくりするくらい大勢の人たちが駆けつけてくれたんですよね。出演の野球部員一人ひとりにファンがついていることがすごく嬉しかったです」と、言葉を返しました。ちなみに、永瀬さんは実際の近藤監督を知る身近な人に話を聞きに行き、厳しい監督役という役作りに励んだのだとか。当時、最先端の練習方法を取り入れ、魅力的な人物だったといいます。

続いて、司会者から坂井真紀さんへの質問。「夫に付いていくという昔の日本の女性像を演じられた坂井さんですが、顔だけで心情を伝える演技は難しくなかったですか?」との答えに、「私もこの作品でとても素晴らしい経験をさせていただいて、出会いに感謝しています。早く早く日本の方に観ていただきたい作品です。永瀬さん演じる近藤監督は、まっすぐな人なので、自然に付いていきたいという気持ちになれました」と、にこやかに話してくれました。

話は尽きない中、上映を前に永瀬さんから「映画の中の野球道具は当時のものを使ったりしていますし、“嘘のない映画”です。3時間ちょっとありますが、僕を信じてください。あっという間です」と熱く締めの言葉が投げかけられると、会場は笑いとともに拍手喝采に包まれました。

 

 

【「KANO〜1931海の向こうの甲子園〜」トークライブ】

日本と台湾の出会いと交流に感謝して

 

KANO


 

作品上映中、会場のあちこちからすすり泣きの声が聴こえ、終演後は熱い熱い拍手が贈られた本作。舞台挨拶に引き続き、マー・ジーシァン監督、俳優の永瀬正敏さん、坂井真紀さん3人を迎えて、キャナルシティ噴水前のサンプラザステージにて「KANO〜1931海の向こうの甲子園〜」トークライブが行われました。

舞台前は、広場を埋め尽くす人だかりに加え、キャナルシティ上階まで各階ごとにたくさんのオーディエンスでいっぱい!映画のあらすじが紹介されると、さっそくゲスト陣が登場。笑顔の素敵なジーシァン監督を筆頭に、パンキッシュな服装の永瀬さんと可憐なワンピース姿の坂井さんが姿を見せると、フロアにどよめきが起こり、拍手喝采に包まれました。

まず、福岡の印象について「ごはんがおいしい」と話す永瀬さんと坂井さんに続き、「親しみを感じる街ですね」と監督。「今日、坂井さんは日帰りだから、今夜は監督とラーメンを食べにいきます」と笑いをとる永瀬さんの言葉に、会場はなごやかムード。

続いて、本題の映画の話題へ。少年野球チームに所属していたというジーシァン監督。「この作品は日本の占領下における台湾の歴史ですが、同時に日本の歴史でもあります。心と心の通い合いや、夢に向かってみんなで力を合わせて立ち向かっていくという両方の歴史のいいところを肯定し、私たちはそうした素晴らしい歴史に学ぶべきだと思います」と話した後、台湾で先に起こった立法院議院占拠のこと、その期間と重なって上映を観られなかった学生のためにアンコール上映を行ったことなどを伝えました。

それに続いて、役者以外に、写真も撮る永瀬さんは台北で開催した「KANO〜1931海の向こうの甲子園〜」写真展の評判に感謝していること、台北市長主催の映画上映で、小学生たちに「厳しすぎるよ」といわれたというエピソードや現場での思い出について触れ、台湾に思いを寄せます。

「坂井さんと大沢たかおさんと3人で撮影に入ったんですが、現場のみなさんが僕たちをリラックスさせようと日本語を覚えて話しかけてくれるのがすごくうれしかったですね」と話す永瀬さんに、坂井さんも「台湾の撮影現場は、お弁当がいつも温かいし、休憩もしっかりとるという素敵な習慣。見習いたいですよね」と頷く場面も。

最後に、来年1月24日からの日本公開に向けて俳優陣からのメッセージで締めくくられました。「30年くらい役者をやっていますが、グッときてしまって最後まで観れない作品です。なぜ僕が泣けないか、僕の替わりに観てもらえれば意味がわかってもらえると思いますので、ぜひこの映画に触れて、作品を愛していただければと思います」(永瀬)

「人間が熱くて、まっすぐで一生懸命でグッと来る作品です。きっとファンになる部員が見つかると思いますよ。私自身、出演していながら、今日も大泣きしてしまうというこの映画の大ファンなんです。一ファンとして“ぜひ観てください”と言いたいです」(坂井)

「映画館でお会いしましょう」と、盛大な拍手の中、3人ともに笑顔で手を振りながら会場を後に。あっという間の30分。映画と同じ温もりを感じる、交流のひとときでした。

Posted on

FOCUS ON CINEMA⑲【ふしぎな岬の物語〈日本〉特別試写会】

原作者:森沢明夫
プロデューサー:富永理生子


 

人のつながりの温かさを描いた至福の物語


第38回モントリオール世界映画祭での、審査員特別賞グランプリとキリスト教関連団体が贈るエキュメニカル審査員賞のダブル受賞ニュースに日本中が沸いたのも記憶に新しいところ。人のつながりの大切さを味わい深く描いた「ふしぎな岬の物語」。10月11日の公開に先駆けて開催された特別試写会では舞台挨拶が行われ、多くのファンが詰めかけました。

今回は主演の吉永小百合さんが企画から携わり、監督の成島出さんと共に“温かなつながり”について何か表現したいと探して出合ったのが、映画の原作となる森沢明夫さんの小説「虹の岬の喫茶店」でした。森沢さんは「原作が映画化されると決まった時、心の中で花火がドーンと上がりました。映画祭で受賞のニュースを聞いた時は、やった!というより、吉永さんおめでとう!という気持ちでした」と語り、実際ロケ現場で吉永さんに会った時は、あまりにも気さくなので驚いたそう。プロデューサーの冨永理生子さんは「吉永さんは映画界の大先輩。プロデューサーとしても女優としても完璧で、とにかく素晴らしいのは人間としての気のつかい方。助手などスタッフ全員の名前を覚えていて、遠くの人にも手を振って応える…この方のためなら何でもできる!という思いでついていきました」と吉永さんの魅力を披露。

ロケは極寒の2月、阿部寛さん、笑福亭鶴瓶さん、竹内結子さんなど脇を固めるキャストもチームワーク抜群で吉永さんを中心に厳しい現場を和やかに乗り切っていたのが印象的だったと語る2人。森沢さんは小説に幸せの本質への思いを込めたといいます。「幸せは成るものではなく、気づくもの。そして人を幸せにしている人が幸せなんです。映画ではその幸せのキャッチボールを楽しむことができると思います」。日本映画ならではの温もりを感じる心地良い映画に仕上がっているという今作品。「たとえて言うなら田舎のひなびた温泉に2時間浸かっているような感覚で、映画をご覧になっていただきたいです。心の奥からほっこり温まり、至福のひとときを過ごしてください」との冨永さんのメッセージに会場全体が温かい拍手で包まれました。

Posted on

福岡観客賞2014授賞式が行われました!

「アジアフォーカス・福岡国際映画祭2014福岡観客賞」は
インドネシア映画「ジャングル・スクール」に決定!

 


今年で24回目となる「アジアフォーカス・福岡国際映画祭2014」。10日間の期間中、ハイライトを迎えた9月17日、「福岡観客賞」の発表と授賞式がユナイテッド・シネマ13で行われました。映画祭ではアジアの映画振興に寄与するために、観客の投票で決める「福岡観客賞」を2006年から実施し、今年度の優れた作品に対して顕彰を行っています。本年度の対象作品は16カ国・地域、公式招待作品全15作品です。

9月13日から15日までの3日間、観客に映画鑑賞後、5段階評価で投票していただいた結果、最も平均点の高い作品が「福岡観客賞」に選ばれます。開演前から列をなしていた多くの映画ファンが結果発表を待ちわびる中、再び華やかにゲストたちが登場、ノミネート作品の紹介がスクリーンに映し出され、会場内の期待と緊張が高まっていきました。

まずは、一昨年前から設けられた「熊本市賞」の発表から。熊本市賞は2012年4月に九州で3番目の政令指定都市となった熊本市から、都市連携の一環として提供されるもので、アジアでも有数の映画祭となった本映画祭のさらなる発展に寄与されるために設けられた新しい賞です。「熊本市賞」は、観客投票の第2位作品に授与されます。

「熊本市賞は…日本映画の『福福荘の福ちゃん』です!」。高らかに響き渡った熊本市シティプロモーション課課長・井本賢一氏の発表の一声に、会場から拍手と歓声が沸き起こりました。藤田容介監督には賞状と副賞、トロフィーが贈られ、緊張した面持ちで記念撮影に応じていました。「福福荘の福ちゃん」はお笑いトリオ・森三中の大島美幸さんが頭を丸刈りにして、女性に奥手なおっさん役に挑戦、涙あり、笑いありのハートフルな人情喜劇です。「主人公は皆さんご存じ、お笑い芸人の大島美幸さんなのですが、彼女が丸刈りにしておっさん役をやるということで、キワモノというかインパクト狙いのインスタント映画と思われがちなところがありました。しかし、この映画は真面目に作ったものです。真面目につくった映画が、このような真面目な映画祭で賞をいただいたのが嬉しいです。最近映画的じゃない映画が多い中、僕はあくまでも映画というものにこだわって作りました。リラックスして観られる純然たる娯楽映画ですので、ぜひ多くの人々に観ていただきたいです。福岡の観客の皆さんから選ばれて受賞という高い評価を得られたことを梁木ディレクター含め、映画祭のスタッフの皆さん、そして福岡の観客の皆さんに心から感謝します」と力強く語った藤田監督に会場から大きな拍手が贈られました。

 

そしていよいよ、「福岡観客賞」の発表です。緊張感あふれる張りつめた空気の中、ドラムロールが会場に鳴り響きます。映画祭実行委員会の新藤恒男会長が封筒を開き、読み上げた映画の名前は…「『ジャングル・スクール』です!おめでとうございます!」。

実在の人物を主人公にインドネシア映画界の気鋭・リリ・リザ監督が、自然、文明、教育、そして次世代に向け、未来を穏やかな視線で問いかけた物語。スマトラ島の森の中、森の実態を理解しようとしないNGOの上司や外の文化を拒む森の大人たちの狭間で苦しみながらも、まっすぐに学びを欲する子どもたちのために森の学校設立に体当たりで挑む、主人公の力強い姿に感動を覚える作品です。

アジアフォーカスでは常連でもあるリリ・リザ監督は残念ながら今回は欠席でしたが、故郷から届いたビデオメッセージがスクリーンに流れました。「福岡市民の皆様、アジアフォーカス・福岡国際映画祭の観客の皆様、私の映画『ジャングル・スクール』を観客賞に選んでいただき本当にありがとうございます。皆様と一緒にいることができればと思いますが、今は故郷のマカッサルに来ています。観客賞受賞に心から感謝します。皆様ありがとうございます。来年皆様にまたお会いできるよう心から願っております」。

また、作品の代表として今回来日されましたが、観客賞の授賞式前に帰国された撮影監督のグンナール・二ムプノ氏からは「福岡の皆さん、私たちは『ジャングル・スクール』の映画チームです。福岡観客賞受賞作品として私たちの映画を選んでいただき、皆さん全員に心から感謝しています。本当に素晴らしいことだと思います。また皆さんと、来年すぐにお会いできることを心から願っております」と同じくビデオメッセージをいただきました。

リリ・リザ監督の代理として、株式会社九電工総務部総務グループ副長・三留拓也氏(在福岡インドネシア共和国 名誉領事 株式会社九電工 河部相談役代理)がトロフィーをはじめ、賞状、副賞を受け取られ、会場から温かい拍手が贈られました。

 

Posted on

FOCUS ON CINEMA⑱【トークイベント 〜写楽をめぐって〜】

ゲスト:篠田正浩監督
聞き手:梁木靖弘ディレクター


 

江戸の町と商人文化を鮮やかにあぶり出した「写楽」


シネラのスクリーンに映し出される豪奢な江戸歌舞伎「河原者」と呼ばれる歌舞伎役者や花魁による芸能を享受する江戸商人の姿は、江戸の闇夜を照らす打ち上げ花火のように粋で鮮烈でした。

人気浮世絵師を世に売り出し、江戸の流行を拓く版元「蔦屋」の主人、蔦屋十三郎と謎多き「写楽」という絵師を通して、日本映画界としては唯一ともいえる江戸の暮らしや芸能を活写した本作。梁木靖弘ディレクターが「江戸の歌舞伎を唯一再現できている映画ですよね。製作のきっかけは?」と尋ねると、「もともと、黒澤明を描きたいと思ってたんですけどね」と篠田正浩監督。当時、写楽研究に没頭していたフランキー堺さんと話すうちに、唯一、写楽という存在を知っていた蔦屋重三郎を主人公に据えて描こうと話がまとまったといいます。

「江戸時代の商人は、士農工商の中では一番下の階級とされていましたが、自力で商売をして稼ぎ、実力で勝負してきました。人間として自立した商人や『河原者』と呼ばれる絵師や役者は、他から差別されることで逆に自由を獲得していくわけなんですが、どんな人間だろうと生まれてきて、生きて、死ぬ。そこには階級なんて関係ないんです」と持論を述べる篠田監督。「浮世絵は、私にとって映画史の前史。江戸のある時期、歌麿や北斎、滝沢馬琴など当時は無名だった彼らが同じ時代を生き、同じ場所に居合わせたという偶然を思うたび、私も自分の助監督時代を思い出すんです。当時の助監督には、大島渚や鈴木清順、吉田喜重などそうそうたる人がいましたから」。

「それとね、浮世絵は、絵師、彫り師、刷り師という各々の技を極めた職人が団結して生まれた複合的なユニット、つまりトヨタ車ができあがる過程と同じなんですよ」。この言葉には梁木ディレクターも「そういう意味では、武満徹を始めとするクリエーターをいち早く見出した篠田監督も、蔦屋重三郎のような存在ですよね」とあらためて尊敬の眼差しで見つめます。

「キラ星のごとく現れた絵師の浮世絵を面白いと感じた江戸の町人たち。それこそがこの映画のテーマですよね。単なるストーリーじゃない、江戸文化すべてを映し出しているのが『写楽』」と梁木ディレクター。「次の機会は、小津安二郎の本性をあばきたいね」。時にユーモアを交え、軽妙に映画について語る篠田監督のトークに、参加者の多くはメモをとりながら熱心に聞き入っていました。

Posted on

FOCUS ON CINEMA⑰【台湾映画大特集記念シンポジウム】

パワーと誇り、多様性にあふれる台湾映画が熱い!

(右から)チー・ポーリン氏(「天空からの招待状」監督)、クオ・チェンティ氏(「山猪温泉」監督)、シエ・チュンイー氏(「ロマンス狂想曲」監督)、張昌彦氏(大学教授、映画評論家)、梁木靖弘ディレクター



近年、アジアのなかでも、とくにヒット作品に恵まれ、熱気を帯びている台湾映画。今年は、台湾映画大特集を記念して、台湾から招待作品の監督をゲストに招き、「台湾映画の今」を語り合うシンポジウムを開催。老若男女、コアなアジア映画ファンが集い、1時間半の間、活発な意見交換を熱心に聴き入っていました。

コーディネイターである梁木ディレクターの司会のもと、まずは自己紹介から。パネラーは、シエ・チュンイー氏(「ロマンス狂想曲」監督)、クオ・チェンティ氏(「山猪(いのしし)温泉」監督)、チー・ポーリン氏(「天空からの招待状」監督)、張昌彦氏(大学教授、映画評論家)の4名。穏やかな笑顔で観客に挨拶すると、大きな拍手が会場を包みました。

シンポジウムの主なテーマは、各監督の作品が生まれたアイデアや狙い、台湾映画の監督として目指すもの。

始めに張氏が、それまで低迷していた台湾映画の火付け役となった作品「海角七号 君想う、国境の南」(2008年)の話に触れ、台湾映画事情について話しました。

「最近、台湾ではインターネットの文学者やテレビドラマの製作者の中から、映画監督が出てきているんです。長年、金馬奨の審査員を受け持っていますが、台北では短編映画が流行っていて、今年は240本以上の応募がありました。感想としては、昔と違って、『私は台湾人です』と胸を張って映画をつくっている人が多く、パワーと多様性に富んだ作品が増えているように思います。都市だけでなく、農村の風習や人の生き方といったものに焦点をあてた作品も人気ですし、『愛島精神』が際立っているという印象です」

それを受けて、監督たちも熱い想いを述べました。

中国大陸と台湾出身の男女のラブストーリーを描いた「ロマンス狂想曲」の若き監督、チュンイー監督は、「私の作品は政府の補助金を使ってつくったインディペンデント作品です。大学の友人だったプロデューサーは大陸出身で、彼女とはよく台湾と大陸の政治や文化について生じる矛盾や衝突などを冗談半分に語り合っていたんですね。私たちの年代の台湾人の多くは、そういう国家間の状況を深刻に考えていないんです。ちょうど大陸から台湾への旅行が解禁になったことも重なって、若者の目から見た中国大陸と台湾のことを描いてみたのが、この作品です」

チュンイー監督もまた、「海角七号 君想う、国境の南」を引き合いに出し、映画産業において商業ベースにのせ、しかもいかに芸術性のある作品仕上げられるかが僕らの課題だと話します。台湾のローカルな文化が受け入れられるようになった今、これからの作品では市場の大きい大陸をはじめ、他国での上映も狙っていきたいと意気込みを見せました。

次に、「山猪温泉」の監督、クオ・チェンティ氏へバトンタッチ。被災地の農村と村人の生き方について描いた本作。

「この脚本を書き始めた当時は、商業的なコメディを考えていたんです。でも、村でのフィールドワークを重ねていくうちに、都市に生きるホワイトカラーの人たちは、こうした貧しい村のことを理解できていないだろうという思いが沸々とわいてきたんですね。それで2年経つうちに、リアリズムを追求した脚本へと変わっていきました」

資金集めが困難といわれるドキュメンタリーの世界。科学技術者や登山愛好家など環境や未来に関心の高い人にお願いし、何とか20人ほどの出資者が集まって作品が完成したといいます。文化局の局長からは「スタッフみんなが1人で3人分くらいの働きをしているこの映画は、かかった予算の3倍分の価値がある」と言ってくれたそうです。「台湾人スタッフみんなの情熱でもって、形になった作品」と話す監督の表情に、台湾人としての誇りが見て取れました。

最後に、「天空からの招待状」監督、チー・ポーリン氏。もともと「國道新建工程局」の局員として、長年航空写真を撮り続けてきたポーリン監督。「環境問題に若者が関心を示さない」状況を憂えながらも、自分の家を担保にして億単位の巨額な空撮資金を集めようと使命感に燃えます。その必死さに心を動かされ、エグゼクティブプロデューサーになってくれたのが、映画界の巨匠、ホウ・シャオシェン氏でした。

「シャオシェン監督をはじめ、多くの監督と企業家の方々に支援してもらいました。上映前は800万台湾ドルを見込んでいた作品ですが、いざ上映してみると、2億台湾ドルの収益を得ました。映画館で上映されること自体が驚きなのに、成果を出せたことは、何より『歴史の記録』して非常に重要なことですし、これからのドキュメンタリー界に希望をもたらせたのではないかとも思います」

台湾の美しい自然風土と相反する負の遺産を空撮で捉える本作。過去に、大阪で3回上映された時、チケットはすべての回でソールドアウトになったそうです。

「日本の方々が観てくれたことで、日本と台湾が互いに好意を持っていることを嬉しく感じました。この映画は言葉の壁を感じない作品ですし、どこの国で上映されても、環境を守りたいというメッセージは伝わると信じています」と、笑顔で話しました。

ちなみに、今年の12月に日本での公開が決定し、ナレーションは俳優の西島秀俊さんが担当。「ぜひ自分にやらせてほしい」と本人からの強いアプローチがあったのだとか。

 

Q&Aでは、「日本映画で好きな作品は?」との質問に、現代の監督の作品を挙げる監督が多い中、「ぜひ昔の日本映画のよさに触れてほしい」との観客からの意見も飛び出しました。

最後に、梁木ディレクターによるまとめの言葉は、本映画祭の開催中、「郊遊<ピクニック>」のツァン・ミンリャン監督との懇談でも話題に上がったメッセージでした。

「映画には『観るという行為』が大事です。今は消費されるための映画が多いですが、人生や人間同士のコミュニケーションなど社会の中で急速に失われていっている本質的なものを取り戻していくことが、私たちの役割ではないかと思います。ゲストの皆さんの作品をはじめ、このアジアフォーカス・福岡国際映画祭で、そういった映画をたくさんの人に観てもらえるように努力していかなくてはと思います」

その言葉にゲスト陣も頷きながら、会場からの温かな拍手の中、シンポジウムは締めくくられました。

Posted on