Focus on Cinema

【Focus on Cinema vol.3】ゲストインタビュー①

歓待(日本)
監督:深田晃司
プロデューサー・女優:杉野希妃
演劇の手法を活かした深田ワールド

舞台挨拶には、深田監督と杉野さんと一緒に、緑色のワンピースでおめかしした子役のオノエリコちゃんも登場。梁木ディレクターとの「撮影はどうだった?」「暑かった!」というやりとりに客席から笑みがこぼれる場面も。

鑑賞後の質疑応答では、続々と挙手が。「歯を磨くという日常の風景があんなに変になるのが不思議」「ありえない不自然な設定が自然に見える」「客をどう引っ張っていこうかというプロセスが楽しかった」との声に応え、深田監督は深々と頭を下げました。

劇団「青年団」の演出部に所属する監督は、「演劇の手法が映画に活かせると思った。脚本は、ほぼあて書き。人間は社会的な生き物で家族や友人や夫婦という役割を背負っている、だからこそ本音が透けてみえる台詞を僕の好きなさじ加減で書きました」。当初30分だった短編を「もったいない」と長編への改作をすすめた杉野さんは、「海外90カ国で上映されていますが、国によって笑いのツボが違うんです。監督の演出方法は役者のイマジネーションをかきたててくれる、おしつけがましくないもので、それが成功に繋がった」と。

「もともと一家によそものが入ってきて、価値観がこんがらがっていく面白さを描きたかったが、観た人の人生経験によっていろんな見方をしてもらえたら」と笑顔で話す監督に梁木さんが次回作を尋ねると、「日本の民話をベースにしたメロドラマ」と監督。新たな深田ワールドに期待が高まります。

【Focus on Cinema vol.3】より

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