Focus on Cinema

【Focus on Cinema vol.3】ゲストインタビュー④

ナデルとシミン(仮題)(イラン)
俳優:ババク・キャリミ

人生のあらゆる葛藤を浮きぼりにした力作
さわやかなブルーのシャツで舞台挨拶に登場した判事役のババク・キャリミさん。アスガー・ファルハディ監督による本作は、前作の「アバウト・エリ」の「銀熊賞」に引き続き、ベルリン国際映画祭では最高賞にあたる「金熊賞」を受賞。イラン国内でも、1年以上経ってもロードショーで上映され続けるほど爆発的ヒットを飛ばしているそうです。

梁木ディレクターが、「いやあ、これほど見事に観客に問いを投げかけて終わる映画も珍しい」と口火を切ると、「私も10年前にこの映画を観ていたら離婚せずに済んだかも」とババクさんがブラックジョークで観客を湧かせました。
会場からファルハディ監督の演出方法について質問が。「私も1カ月ほど裁判所に行き、3人の判事の仕事を朝から晩まで観察して役作りをしました。また11歳の子役は、実は監督の実の娘。実際に父親役の俳優と1カ月間生活をともにし、実の親子の空気をつかんでいきました」

「この2時間で10年分の葛藤を味わい、これからあなたはどう生きて行くのかというメッセージを受け取りました」という観客の声に、ババクさんも「メルシー!」と満足そうな笑顔を浮かべていました。

【Focus on Cinema vol.3】より

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