アジアントリビア

日・韓・米を比較する!?「猟奇的な彼女」

私の好きな韓国映画のひとつ、「猟奇的な彼女」(英題:My Sassy Girl)。

2001年の作品なので10年前の作品だけど、いつ見返しても猟奇的な彼女を演じたチョン・ジヒョンはフレッシュでキュートな魅力いっぱいで、心ならずも彼になったキョヌ役のチャ・テヒョンも、さえないけれどなんとなく癖になってしまうキョヌそのものでした。

映画の中では、そこに暮らす人たちの生活が見えて興味深いものですが、この映画でもいろいろ…。そのひとつ、キョヌは兵役を終えて大学に復学する設定です。兵役…韓国では30才になるまでに約2年間兵役につく義務があります。韓国芸能界でも芸能活動中の2年間離脱は大きいので、この兵役時期は話題になりやすく、スターの入隊・除隊記事をよく目にします。キョヌのように大学在学中について復学というのが一般的ではあるようです。日本では想像できない悩みですよね。

それから彼女のお父さんとお酒を飲むシーン。韓国では目上の人とお酒を飲む場合正面きって飲んだりしてはいけません。つがれた杯を横を向いてグビッと。韓国マナー本などでは読んでいても実際に見たのはこの映画でのこのシーン。本当にわざわざ向くんだ…と妙に納得したものです。しかも向いた方向に彼女の母親がいたものだからさらに逆向きへ…。そっちにも年上がいたらどうなるんだろう…とふと思ったのは言うまでもなく…。

この映画の原作は1999年からパソコン通信「ナウヌリ』に連載されたネット小説なのだそうです。それが人気になって本になりベストセラーに。(Wikipedia参照)早い時期からネット普及率の高い韓国ならではですね。

韓国では「バラードの皇帝」とよばれるシン・スンフンが歌った主題曲「I believe」も忘れられません。切ないシーンをさらに盛り上げるんですよね…。これを聞くと「キョヌ、ミヤネ〜(キョヌ、ごめんね)」のセリフをついつい口にしてみるという…。

この映画はハリウッドでもリメークされています。ただリスク回避のためにアメリカでも日本でも劇場公開はされず「My Sassy Girl」日本では「猟奇的な彼女 in NY 」というタイトルでDVD発売のみとなりました。

内容はほとんど韓国版と同じです。まさかお父さんの前で横向いてお酒飲んだりはしませんけど…。セリフも「キョヌ、ミヤネ〜」が「チャーリー、I’m sorry〜」といった具合。そして、私はやっぱり同じところで涙するのですね〜。ハリウッド版の方が韓国版より説明的になってます。韓国版ではついに、彼女の名前はでてきませんでしたが、ハリウッド版は最初から設定されていますし…。劇場公開されなかった作品ですが、比較しながらこまごま観ると面白いと思います。

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