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【FOCUS ON CINEMA】花様〜たゆたう想い〜(台湾)Q&A

監督:ゼロ・チョウ

 

10月26日からの日本公開に先駆け、アジアフォーカスでジャパン・プレミアを飾った本作は、台湾の4大スターが共演する愛をテーマにした歴史ロマン。朝から整理券が配られ満員になった会場には、東京、大阪、岡山といった県外からのファンも駆けつけました。監督も「中華圏初となる上映に興奮と感動を隠せません」と終始、笑顔でお話されました。

 

Q:とにかくキャストがとても豪華な顔ぶれで、双子の姉妹を演じられましたアイビー・チェンさん、ミシェル・チェンさん、そしてジェリー・イェンさん、ジョセフ・チェンさんといった今人気のスターによる大共演で話題ですね。そして、脇を固める役者さんも有名な方ばかりで大作だと思いますが、キャスティングについての想いを聞かせてください。

監督:ご紹介頂いたように、台湾で大人気の若手スターを起用させていただいたわけでして、脇を固めるのは映画祭で主演男優賞、女優賞を獲っていらっしゃるサイモン・ヤムさんとサンドラ・ンさん、加えてリ・シャオランさんです。この素晴らしい俳優によって脇を固めていただいたというのは、若手スターにとって自分のこれまでの演技の殻を打ち破ることができて、ものすごく力になったと思います。ベテラン俳優にとっても相互にいい味を出し合って、お互いの力を結集していいものを作ってもらいたいなと思っていました。とくにサイモン・ヤムさんには、若手を引っ張って現場を盛り上げてくれてとても感謝しています。

 

Q:この映画はラブロマンスであるとともに、歴史大作でバジェットの大きなものだと思いますし、成功させるというのは素晴らしいなと思います。女性監督ということで大変な苦労というのはありましたか?

監督:女性監督が時代劇を撮るというのは、うまく撮れないと考える向きもあります。例えば、中国大陸では時代劇を撮っているのはほとんど男性の監督です。ですから、その男性監督が撮るテーマは戦争であったり、歴史上の英雄であったりすることが多いです。ただ私は女性監督として時代劇を撮るのであれば、人の細やかな感情、情感をきっちりと捉えたものを撮りたいと思いました。

この物語は、島で出会った男と女の物語です。そして、愛についての態度、見方がそれぞれみんな違うわけですね。例えば、花町の女将は花漾楼(かようろう)という事業をやるために、そこに重きを置いて愛をなくしてしまう。そしてまた、お茶屋の女主人は結局は夫のために家を捨てるわけですが愛を全うすることはできなかった。愛に対する信念というものがみんな違うわけなんです。これは男もまた同じことだと思います。このような男女の愛に対する信念の違いというものが、広く見れば歴史を作ってきた。歴史はこのような女性の愛に対する観念、信念の違いによって作られるという新しい歴史的な見方を私は持っています。

 

Q:愛というテーマが出ましたけれど、男女の愛はもちろん、私は双子の姉妹が思い合う不思議な力に驚きました。質問ですが、アクションも大がかりなものでしたけれども、俳優さんはケガなどしていませんか?

監督:私も実は6人兄弟なので、姉妹というものがどれだけ親しい存在なのかがわかります。そして、愛というと女性にとっては美しさというものがキーワードになります。そういう意味で、この女性の美貌というものを壊してしまう病気を設定しました。そして、これを2組の男女が愛でもって乗り越えられるかどうか、そういうテーマをここに1つ据えました。

アクションの部分ですが、これはジェリー・イェンさん演じるタオパーが一番多かったわけなんですね。実は最初はサイモン・ヤムさんのアクションが多く設定されていたんですけれども年齢のこともあって、ジェリー・イェンさんの見せ場がとても多くなりました。ジェリー・イェンさんは2ヵ月かけて武術を一生懸命練習してくれまして、撮影現場でケガもしました。彼は割と人間の本能的なものをしっかりと持っている方で、純な方なんですね。ですから、こういうふうに演じると自分が決めたら現場でもとにかくリアルを追求して、突き進む方でした。

 

「最後にジェリー・イェンさんの撮影エピソードが出て、ジェリーファンのみなさんも非常に満足されたことと思います」という進行役の言葉に、熱心に耳を傾けていた観客からはドッと笑いが。監督もにこやかに手を振りながら会場を後にしました。

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