ニュース・トピックス

【速報】福岡観客賞2013は「狂舞派」(香港)に決定!

本日、アジアフォーカス・福岡国際映画祭2013の福岡観客賞、および熊本市賞が発表されました!

◎福岡観客賞:「狂舞派」(香港)
監督: アダム・ウォン


あらすじと解説(公式カタログより抜粋):

ヒップホップダンス、ストリートダンスに情熱を注ぐ天真爛漫な女の子の青春ど真ん中ストーリー。大学生になった女の子ファーは、父の豆腐屋を手伝う毎日から抜け出し、念願のヒップホップ・ダンスチームBombA に入る。チームの目標はライバルのRooftoppers を打ち負かすこと。持ち前の明るい性格とダンスの実力で、ファーはチームで欠かせぬ存在となり、Rooftoppersからも一目置かれるようになっていく。チームリーダーのデイヴに淡い恋心を抱くが、レベッカ(チームメイト)の嫉妬の眼で見られ、彼女から自分のダンスを否定されて、チームを離れてしまう。

傷心のファーは、リョンという男の勧誘に負け太極拳を始める。いやいやながら稽古を重ねるうちに、ファーは太極拳の奥深さを知り、のめり込んでいくと同時に、落ち着きのあるリョンの包容力に魅かれていく。

一方、ファーが去った後のBombA は、ダンス大会の前哨戦でRooftoppers に叩きのめされ、レベッカも離脱するという非常事態におちいる。大会まで時間が足りなくなり、切羽詰まったデイヴがファーに戻ってきてほしいと伝える。太極拳の静とヒップホップの動を融合させたダンスでファーのレベルは一段と上がっていた。しかし、通りかかったリョンとデイヴが小競り合いになり、巻き込まれたファーが足に怪我を負ってしまう。杖をついて大会に臨むファーとBombA。そしてショーが始まる……。

全編を通して圧倒的なダンスパフォーマンスが繰り広げられ、今の香港のクールさが凝縮されている。なにより、登場する若者たちが一途に、純粋にダンスを希求する様が清々しい。カンフー映画を思わせる展開にヒップホップの味付け。香港映画の新時代を感じさせる作品である。

 

監督プロフィール:アダム・ウォン

1975 年香港生まれ。香港中文大在学中に米国アイオワ大学に留学し短編映画の製作を始める。賞に輝く幾つかの短編映画を経て「When Beckham Met Owen」(2004年)で長編映画監督デビューを果す。短編「Friends」(2012年)は東日本大震災一周年に開催された大阪アジアン映画祭で上映される。「狂舞派」(2013) は監督の長編映画最新作。

 

 

◎熊本市賞(次点):「結界の男」(韓国)

監督:チョ・ジンキュ



あらすじと解説(公式カタログより抜粋)

舞台は釜山。やくざの幹部クァンホは、組織内の勢力争いで同僚のテジュと激しく対立していた。ある晩クァンホは、テジュが率いるグループに襲われ負傷する。3日間の昏睡から目覚めたクァンホは、この日を境に不可解な現象に見舞われるようになった。そこで厄払いのために巫女を訪ねた彼は、思いもよらない衝撃的な事実を聞かされる。クァンホの命は本来、テジュに襲われた時に尽きる運命であったこと、手のひらに傷を負ったために手相が変わり、死を免れたこと。巫女はさらに、彼もまた巫女として生きる運命であり、これを受け入れるよう告げた。

身の回りでは奇妙な出来事が続いている。どこからか現れ、彼につきまとい始めた謎の少女、人の言葉を話す動物たち。他人には見えないものが見え、聞こえない音が聞こえる。現実と向き合わざるを得ない状況のもと、彼は巫女になる決意を固める。

巫女とやくざ。異質な組み合わせの仕事を掛け持つ男の姿を、軽快なテンポで追ったコメディー作品だ。主人公が運命と向き合う過程で生じた葛藤も、実にコミカルに描かれている。韓国の巫女は、古来より予言や病気治療、祭祀儀礼などを司る職能者で、死者の霊と交信する者もいる。劇中の「豊漁祭」という祭りを執り行うのも、彼らの仕事とされる。また男性巫女が祭祀を行う場合には、女装や化粧を施す慣例がある。当然クァンホも例外ではない。クァンホ役の俳優パク・シニャンの派手なメイクや女装は必見で、この作品を印象づけるカギと言えよう。

やくざとして生きるか、それとも巫女として生きるか。その狭間でジレンマを感じながらも己の運命を受け入れ、力を尽くす彼の姿は、私たちをいつの間にか劇中へと誘い込む不思議なパワーを持つ。

 監督プロフィール:チョ・ジンキュ

1960 年生まれ。韓国大邱嶺南大学美術学部西洋学科を卒業した後、日本に留学し、早稲田大学大学院文学部映画専攻科を卒業。韓国ギャング映画ブーム時に大ヒットした「花嫁はギャングスター」(2001 年)で監督デビュー。その後も「Who’s Got the Tape」(2004 年)、「My Wife is a Gangster 3」等のギャング・コメディ映画を発表する。最新作は「結界の男」(2012 年)。

 

※福岡観客賞授賞式の模様は追って報告します!
 

Posted on