「アジアフォーカス・福岡国際映画祭2013観客賞」は香港映画「狂舞派」に決定!!
9月14日から16日までの間、観客に映画鑑賞後、5段階評価で投票してもらった結果、最も平均点の高い作品が「福岡観客賞」に。多くの映画ファンが結果発表を待ちわびる中、再び華やかにゲストたちが登場、ノミネート作品の紹介がスクリーンに映し出され、会場内の期待と緊張が高まってゆきます。まずは、昨年から設けられた「熊本市賞」の発表から。熊本市賞は昨年4月に九州で3番目の政令指定都市となった熊本市から、都市連携の一環として提供されるもので、アジアでも有数の映画祭となった本映画祭のさらなる発展に寄与するためにもうけられたもの。熊本市賞は、観客投票の第2位作品に授与されます。

そしていよいよ、観客賞の発表です。緊張感あふれる張りつめた空気の中、ドラムロールが会場に鳴り響きます…。そしてスポットライトが止まったのは、香港チームの場所!「アジアフォーカス・福岡国際映画祭2013観客賞は、『狂舞派』です!!

「観客賞をいただけるなんて、全く期待していませんでした。私がこの映画をつくろうと決めた4年前、実際にダンスにかける若者たちを見て、かつてない情熱とロマンを感じ、ただ、良い映画をつくろうとだけ思っていたので、それが商業映画なみの成功を収めるとは本当に想像してもいなかったことです。なぜならば、香港映画ではダンスをテーマにした映画など今までつくられていませんでしたし、インデペンデント系の映画が商業的に成功することなど全く信じられていなかったからです。しかし、実際に香港では口コミで広がり、ちょっとしたブームにもなりました。そして、ここ福岡で観客賞をとるまでになったことをとても光栄に思います。これは我々チームが一丸となってとった賞です。私は日本映画にとても影響を受けているので、いつの日か日本の映画を日本人の俳優と一緒につくりたいと思っています」と感慨深げに語ったアダム・ウォン監督。実際に、香港では熱狂冷めやらず、パート2の製作がもう決まっているそう。
新藤会長から証書と副賞、梁木ディレクターからトロフィーが贈られ、記念撮影では元々プロのダンサーであり、今回俳優初挑戦となったトミー・ガンズ・リー氏が壇上でサービス・パフォーマンス。フラッシュの嵐の中、ゲストを含め会場から割れんばかりの拍手と温かな声援が送られました。
リラックスした雰囲気でゲスト同士が仲良く交流
観客賞授賞式の後には、会場横のホワイエにて「ゲスト交流会・祝賀会」が開催されました。映画祭が始まって6日、ゲストや映画祭関係者、ボランティアたちがやっと顔なじみになった頃の交流会。オープニングレセプションとは違って、とてもリラックスした雰囲気でみなさんが懇談を楽しみました。

映画祭も残すところあと4日。注目の作品を含め、まだアジア映画に深く触れるチャンスはたくさんあります。交流会・祝賀会では、映画祭後半の盛り上がりにも期待できると確信したひとときとなり、時が経つのを忘れて懇談を楽しんでいました。
