ディレクター梁木のアジア映画館

梁木ディレクターのここが見どころ!⑧ 【慶州〈韓国〉】

 
古都・慶州を舞台に
チャン・リュル監督が描く不思議な旅

福岡では4作目となる、ひさしぶりのチャン・リュル作品。ゆったりとしたテンポは変わらず、鋭くシュールで巧まざるユーモアも健在なのですが、加えて脱俗の詩情が漂い、人生を眺望しているという感じがします。監督は朝鮮系中国人ですので、中国と韓国の間を越境し、さらに生と死の間を越境するという大人の映画です。

中国の大学で教鞭をとるチェ・ヒョンは、友人の葬儀のために、久しぶりに韓国に戻る。葬儀の後、友人との昔話の中で、ふと共に慶州を旅したときに見た茶屋の壁にあった春画を思い出す。チェ・ヒョンは、衝動的に慶州へと向うわけですが……。

日本でいうと奈良に当たるらしい慶州という古い土地が、現在と過去、生と死を交錯させるのに重要な役目を担っています。古墳の夜景をバックにしたシーンの深さと美しさは、特筆ものです。主演は人気男優、パク・ヘイル。



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