ディレクター梁木のアジア映画館

梁木ディレクターのここが見どころ!⑫ 【絵の中の池〈イラン〉】

 
小さな家族の大きな愛にあふれた物語

こんなに最小限の物語で、こんなに感動するのかと、われながら驚いてしまいます。軽度の知的障がいをかかえる両親に大切に育てられた息子ソへイル。貧しいながらも笑顔の絶えない温かな家庭で幸せな毎日を送っています。しかし小学校の高学年になり、自分の家庭が他とは違うことを恥ずかしいと感じるようになります。ほかの家の子になれたらどんなにいいだろうかと。

夫婦の演技がとてもいじらしく、チャーミングで、それだけでもう十分と言えるくらい。純真な気持ちが観客にストレートに伝わってきます。できればご家族で観ていただきたい。イラン映画は、結末よりも、与えられた困難をどうクリアしていくか、主人公がプロセスをどう闘うかを描くのがうまい。そういう意味でとてもイラン的な作品です。さりげないところの色使いがステキです。ぜひお見逃しないように。


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