ニュース・トピックス

FOCUS ON CINEMA⑬【慶州〈韓国〉ディレクター懇談】

監督 チャン・リュル
プロデューサー キム・ドンヒョン


チャン・リュル監督の実体験から着想した物語

 

チャン・リュル



アジアフォーカス・福岡国際映画祭ではおなじみのチャン・リュル監督。「昨夜も屋台で飲んだんですか?」「もちろん!」という会話から始まった懇談は、監督が口を開くたびに陽気な笑いに包まれます。監督とプライベートでも親交がある梁木ディレクターも「監督の映画は説明が少ない分、観る側に解釈を委ねるところがいいですよね。でも、いつも話をはぐらかされる(笑)」。

中国に住む監督が初めて韓国を訪れたのは1995年。その時、慶州のお茶屋に立ち寄ったといいます。「数年後、知り合いの葬儀で韓国に来た時、衝動的に慶州へ向かったんです。この映画はそんな私の実体験から着想しました。私の時は美しい店主はいなかったんですけど、この映画で叶いました(笑)」。

これまでの監督の映画と違って、和やかなタッチで描かれる本作。これまでは映画音楽を使いませんでしたが、「あたたかい愛にあふれた映画です。愛を描くには音楽が一番だと思い、採用しました」と監督。

キム・ドンヒョン



今回、主人公を演じた人気俳優、パク・ヘイルさんも監督の映画の大ファン。「福岡という街が大好きになりました、本当に来て良かった」と初来福の印象を屋台で飲みながら語り合ったそうです。「パクさんと福岡の屋台を舞台にした映画を撮ろうと盛り上がりました。屋台の主人がパクさん、シン・ミナさんも登場させようか!」と監督が言えば、プロデューサーのキムさんも「監督がお望みであればいつでも準備していますよ」と茶目っ気たっぷり。梁木ディレクターも「来年は当映画祭25周年の記念の年。ぜひ全面的にバックアップしたい! 希望がわいてきたなあ」と目を輝かせていました。

冗談とも本気ともつかない愉快な話でそこにいる人を引きつけ、映画製作へと巻き込んでいく監督。「私は詐欺師みたいなもの」と大笑いしながら、いつか大好きな柳川の水辺でも撮ってみたいなあと夢を語ってくれました。

Posted on