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2018年9月14日(金)~9月23日(日)

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2018.09.8

映画祭をもっと楽しめる上映作品ミニ情報まとめ③

知っていれば、映画祭をもっと楽しめること間違いなし!
映画の裏話から監督・出演者に関する小ネタまで、フェイスブックで1日1作品紹介している公式上映作品ミニ情報をまとめてご紹介!今回は「フィリピン映画特集」の上映作品です。

 

1.『なあばす・とらんすれいしょん』 原題:Nervous Translation ★ジャンル:アート系

2018年/フィリピン/90分

政情不安定な80年代後半フィリピンを、周囲にうまく溶け込めない内向的な8歳の少女ヤエルの視線を通して描く。ヒロインの空想と現実が入り交じるファンタジックな1本。

★ここに注目!

主人公ヤエルの母親は靴製造工場で働いているという設定。
劇中に具体的な町名は出てきませんが、
フィリピンで靴製造の町といえば、マニラのマリキナです。
古くからフィリピンの靴産業を支えて栄えた土地で、川沿いの低湿地。
台風襲来時にはしばしば水害が発生することでも知られています。

「靴製造」「イメルダ夫人」は、80年代フィリピンをイメージさせるメタファーとも言えます。マリキナ靴博物館には、イメルダ夫人の靴コレクションも展示されていますよ。

また、シェリーン・セノ監督は日本で生まれで、幼少期を日本で過ごしました。本編のところどころに、日本人にもどこか懐かしい、聞き覚えのあるフレーズが登場しますよ。

『なあばす・とらんすれいしょん』より

 

2.『バガヘ』原題:The Baggage  ★ジャンル:社会派ドラマ

2017年/フィリピン/91分

旅客機のトイレごみの中で発見された新生児。海外で家政婦として働いていたメルシーが捜査の対象となるが…。海外で働くフィリピン人労働者、特に女性が抱える問題をドキュメンタリータッチで描く。

ジグ・ドゥライ監督

★ここに注目!
ジグ・ドゥライ監督は2013年本映画祭で上映したローレンス・ファハルド監督作品『果てしなき鎖(Shackled)』(2012年シネマラヤ映画祭で最優秀作品賞を受賞)の脚本を担当した人です。

ドゥライ監督は国際的にも問題になっていた乳児遺棄問題をテーマに、2012年にはこの物語のコンセプトを完成させていたとか。
通称OFWと呼ばれるフィリピン人海外労働者たちのそれぞれ異なる人生がモチーフとして盛り込まれる本作は、ドキュメンタリー的な手法を用いて、乳児遺棄事件に端を発した、フィリピンの社会制度に切り込んでいきます。

2017年フィリピン最大のインディーズ映画の祭典、シネマラヤ映画祭で最優秀脚本賞、最優秀女優賞を受賞した社会派ドラマ。ぜひ映画祭のスクリーンでお楽しみください。

 

3.『影の内側』 原題:Smaller and Smaller Circles  ★ジャンル:社会派サスペンス

2017年/フィリピン/111分

マニラのあるゴミ集積場で発見された10代前半と思しき少年の猟奇的な屍体。NBI(国家捜査局)の依頼で、法医学者のサエンス神父は、若手神父とともに調査を開始するが…。

★ここに注目!
猟奇殺人事件に挑む二人の神父が、捜査をするうちにカトリック教会、政治、社会の裏に隠された闇に迫っていく本格ミステリー。
原作小説「Smaller and Smaller Circles」は、フィリピンの女性作家F.H. Batacanによって全編英語で書かれたフィリピン初の犯罪ミステリー小説です。1999年に発表されるやいなや話題となり、2002年に出版され、その後さまざまな賞を受賞しています。原著は日本でも手に入るので、興味のある人はぜひご一読を。

法医学者のサエンス神父とともに、事件を追う若手のルセロ神父を演じたシド・ルセロは、今年の映画祭オープニング上映作品『なあばす・とらんすれいしょん』にも出演。主人公のやさしい叔父トン役を演じています。
ぜひ映画祭のスクリーンで見比べてみてください。

写真はシド・ルセロ

 

4.『嘆きの河の女たち』原題:Women of the Weeping River  ★ジャンル:社会派ドラマ

2016年/フィリピン/95分

夫を殺害され未亡人になったサトラ。父親の号令のもと彼女の家族・親戚は、夫を殺した敵対する一族に報復しようと戦いを挑むが…。

★ここに注目!
登場人物たちはフィリピンのミンダナオ島の奥地に住むムスリムの人々で、モロと呼ばれています。モロの人々はフィリピン全土で約250万人いて、その一部はモロ・イスラム解放戦線として反政府活動も行なっているそうです。

また一族間の結束は強く、強大な力を持つ一族が敵対する存在を殺害・排除するという事件(ミンダナオ島マギンダナオ大量虐殺事件)も起きています。そういう事件が本作の題材となっているのです。
家族と男たちのプライドをかけた終わなき争いのなかで、犠牲になっていく女性や子どもたち。大自然を背景にした哀しい女たちのドラマも必見です。

ぜひ映画祭のスクリーンでお楽しみください。

 

5.『水の中のほくろ』原題:Speck in the Waterr  ★ジャンル:人間ドラマ

1976年/フィリピン/120分

70〜80年代に活躍したイシュマエル・ベルナール監督の実験的な野心作。マニラ南東のラグナ湖に浮かぶ「ほくろ」のように小さな島を舞台に、3人の男女の愛憎模様など、近代化から取り残された島に生きる人々を神秘的な映像で描く。

★ここに注目!
上映するのは、福岡市フィルムアーカイヴ(福岡市総合図書館)に唯一残されていた35ミリフィルムを、デジタル技術で修復した1976年のフィリピン映画です。当初、プリントには汚れやキズなど数え切れない痛みがみられたそうです。それを、50人以上の修復専門家が約3600時間をかけて修復。日本の株式会社東京光音にて4Kでスキャン作業がおこなわれ、タイのカンタナ・ポスト・プロダクションで2Kデジタル修復が実施されました。

『水の中のほくろ』より

フィルムアーカイヴを持つ、福岡市だからこそ実現した貴重な上映です。ぜひ、映画祭のスクリーンでお楽しみください。

 

上映作品のストーリーについては、公式HP作品紹介】のページでチェックを!

 

 

 

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