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2017年9月15日(金)~9月24日(日)

ニュース

2016.11.24

『大芝居』上映後のQ&A -②

『大芝居』/The Great Actor(韓国)
監督: ソク・ミヌ


俳優の人生にフォーカスしつつ、夢を追う人への応援や癒しとなるような作品でした。
主人公を取り囲む家族に心温まるシーンが数多くありました。主人公の息子役を含め、
素晴らしい子役の方々が出演されていたため、Q&Aにおいても子役についての質問が多く見受けられました。

Q: 監督デビュー作に、俳優を題材に選んだのはどうしてですか?

ソク監督: 私は『オールド・ボーイ』や『渇き』のパク・チャヌク監督の下で、助監督として長年仕事をしてきた
ため、俳優さんたちに対して、とても強い尊敬の念を抱いていました。いざ監督になり、シナリオを書こうとしたとき、過去に関わってきた俳優さん達を思い出しました。ある作品に出演したいと熱望し、熱心に電話をしてくる俳優さんがいました。もしその人があの時あの作品に出ていたらどうなっていただろうと考えたことが、この作品作りの始まりです。俳優さんが作品テーマになっていますが、新しいことにチャレンジする姿勢は誰にでもあること。それを表現したいと思い、この作品を作りました。

Q: 最後(エンドロール)に出てきたオーディションの場面は本物ですか?演技ですか?

ソク監督: 実際のオーディション場面です。主役二人(オ・ダルスさん、ユン・ジェムンさん)はずっと舞台でお芝居をされていた方々なのですが、過去(20年前)に映画のオーディションを受けたことがあるということでした。で、その映像を探したのですが、残念ながら見つかりませんでした。オーディション場面の後に流れる芝居の場面は、お二人の実際の舞台を記録した映像です。

Q: 主役の二人の関係は、過去に同じような関係であったということでしょうか?

ソク監督: はい、そうです。ですが、実際の年齢関係は映画とは逆です。(実際は先輩役のユン・ジェムンがオ・ダルスの後輩)舞台俳優時代には役者を辞めようと思ったこともあったそうですが、お互い励まし合って乗り越えてきたような関係ですね。

Q: オ・ダルスさんを主役に抜擢した理由と、最後に素晴らしい演技をした息子役の子をキャスティングした経緯を教えてください。

ソク監督: オ・ダルスさんに最初出会った頃は、芝居をしている人や演劇を見ている人の間ではよく知られている方でしたが、一般の人々の間ではまだまだ知られていませんでした。演技を初めて見た時、この人は唯一無二の存在であると感じたのです。その後、何度も仕事をご一緒しましたので、自分が監督になった際には、ぜひ作品に出演して欲しいという話を彼にずっとしていました。なので、この作品のシナリオを書いているとき、まず思い浮かんだのはオ・ダルスさんでした。役の雰囲気にも合っていましたし、もしオ・ダルスさんに出演を断られていたら、この作品を完成させることはできなかったと思います。
子役のコ・ウリンさんは、演技もうまいし頭もいい子です。出会ったときにこの子にぜひお願いしたいと思いました。素晴らしい俳優に会うと、オーラや説明できないような魅力を感じることがありますが、それをこの子にも感じたのです。

Q: コ・ウリンさんは、すでに子役として活動をされていたのですか?

ソク監督: そうですね、ですが小さな役や脇役が多かったです。コ・ウリンさんに出会ったとき、彼は「是非この作品に出たい、誰かの子ども役ではなく自分の魅力を出したい」という話をしてくれたのです。子役も含め、成功していなかった人たちを主役にすることで成功させてあげたいという想いを含んだ映画です。

Q: ユン・ジェムンさんの娘さん役は『冬の小鳥』に出ていた子に似ているように感じたのですが、彼女について教えてください。

ソク監督: おっしゃる通り、冬の小鳥に出ている女優さん(キム・セロンさん)です。この映画の助監督が『冬の小鳥』の助監督をしていたので、その縁で出演してもらいました。他にもご縁が繋がって出演していただいた方が何人かいらっしゃいます。俳優を題材ということで共感して快く出演していただけました。

Q: 次の作品の構想はありますか?

ソク監督: 映画祭が終わって、ソウルに戻ったら早速次の作品作りに入ろうと思っています。メッセージ性の強い映画は誰も真似できないほどベテランになってから作りたいと考えています。それまではいろいろなアプローチ方法で映画を作っていきたいですね。次回作も心が温まる映画になると思います。
    
(Q&A取材: 広報ボランティアKさん)

共催
  • ASIA center
助成
  • 芸術文化振興基金

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