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2018年9月14日(金)~9月23日(日)

ニュース

2018.09.20

『ダイ・トゥモロー』Q&A

ダイ・トゥモロー

(2017年/タイ/75分) 監督:ナワポン・タムロンラタナリット

Q&Aゲストドンサロン・コーウィットワニッチャー プロデューサー  司会:高橋 哲也

実施日:2018年9月17日

Q(司会者):ナワポン監督の作品は、昨年のタイ映画特集で『マリー・イズ・ハッピー』と『噂の男』の2作品を上映しました。非常に多彩な監督ですが、監督はこの映画をどういう意図で作ろうとしたのでしょう。

A:ナワポン監督の映画の作り方は大きく2つに分かれます。1つは、『フリーランス』のように大手メジャー会社が制作するようなバジェットの大きい商業映画。もう1つは、低予算で制作する『噂の男』のようなインディーズ映画。今回の作品は後者にあたります。

監督は、若い頃は死についてまったく興味がありませんでした。ですが、ここ数年身近な友人が思わぬ形で死に見舞われることが続き、「死」を身近に感じ始めたのだそうです。「死」をコンセプトに映画を描くにあたって、いろんなアイデアがありましたが、単なるオムニバス映画にはしたくないということで、このような形式の作品になりました。特に、特徴的なのは“カット”がかかるまで役者に演技を続けさせたロングカットの映像ではないかと思います。

 

Q:『頭脳ゲーム』の女優さん(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)などを起用されていますが、起用された理由を教えてください。

A:この作品に出演している俳優は、みな監督と別の作品で一緒に仕事をしたことがある俳優たちです。葬式に生前一緒に仕事をした仲間や友人が集まるように、監督はこの作品を自分の葬式に見立てて、これまで一緒に仕事をした俳優たちを集めたのです。

Q:一見暗そうな映画だなと思ったのですが、画面も音楽も美しく心が洗われました。劇中で、女の子たちが占いの話に興じているかと思うと、104歳を迎える老人は「人間の人生は分からない何かにコントロールされている」というような運命論を唱えたりします。出てくる死生観に少し矛盾を感じたのですが、監督はどちらを支持しているのでしょう。

A:この映画ではいろいろな死のタイプが描かれています。生きるつもりはなくても104歳まで生きてしまう老人もいれば、若くして死んでしまう人もいる。ですから、どちらを支持するということではありませんが、ひとつだけ確かなのは死は「運命」であり、「占い」の類ではないということです。

 

Q:この映画はタイ映画ですが、日本人が撮ったと言われても違和感がないと思いました。タイと日本では、死生観や死への態度などに違いはあるでしょうか。

A:年代や人種にもよりますが、タイ人はやはり基本的には仏教的な死生観を持っています。人生は因果応報で、知らないところで業を背負って生きているという考え方です。ちなみに監督は中華系タイ人なのですが、彼らにとって「死」を口にすることはタブーとされています。ですから、監督はこの映画を撮ることになったとき、母親から「なんでそんな演技が悪い映画を撮るのか」と言われたそうです。

 

ナワポン監督をよく知るドンサロンプロデューサー。監督に代わり、興味深い映画のテーマについても丁寧に話をしてくださいました。

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