アジアフォーカス・福岡国際映画祭

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2018年9月14日(金)~9月23日(日)

ニュース

2018.09.26

映画祭最終日に津田寛治さん登壇!『僕の帰る場所』Q&A

『僕の帰る場所』Passage of Life

(2017年/日本・ミャンマー/98分) 監督:藤元明緒

Q&Aゲスト:津田 寛治(俳優)來河 侑希(共同プロデューサー)

司会:大迫 章代

実施日:2018年9月23日

 

わずかな出演シーンにもかかわらず、本作のメッセージと作品性にほれ込んだという俳優・津田寛治さんが、映画祭の最終日となる23日、『僕の帰る場所』の舞台挨拶と上映後のQ&Aに登壇してくれました。

最終日の上映に駆けつけてくれた津田寛治さん

 

Q(司会):まず初めに、津田さんがこの作品に出演することになったいきさつを教えてください。

A(津田):普通に事務所に話が来まして。基本的にいただいた仕事は断らないことにしているのですが(笑)、脚本を読んで面白そうだと思い、今の日本で起こっている問題を伝えたいという気持ちもあり、出演を決めました。

 

Q(司会):津田さんに出演をオファーされた理由は何だったのでしょうか。

A(來河):監督が是非津田さんに出演してもらいたいと言っていまして、すごく長文だったんですけど、僕からお願いの手紙をお送りさせていただきました。

 

Q(司会):撮影した時は津田さんの出演シーンはもっと多かったそうですね。

A(津田):今の20倍くらいはありました。90%くらいカットになっていましたね(笑)。

 

Q(司会):実際に映画を見てどう思われましたか。

A(津田):やっぱりカットされたかと思いました(笑)。でも、それでいいと思っているんです。家族のお芝居がとにかくすごく良かったので。今はできるかぎり、この物語を多くの人に広めたいなと思っています。

 

Q:ドキュメンタリーかと思うくらい自然な演技が印象的でしたが、どこまでが脚本でどこまでがアドリブなのでしょうか。

A(來河):これはほとんど台本通りなんです。撮影の仕方も特殊で、普通は撮影する場所から始めて終わったら止めるじゃないですか。そうではなく、撮るシーンの30~40分くらい前から演技を始めるんです。長い時は2時間くらいカメラを回したシーンもありました。あうんの呼吸みたいな雰囲気で、そのままカメラの前で生活がはじまっちゃうというか。お兄ちゃん役の子は当時小学1年生だったのですが、脚本をよく理解していて、演技でも周囲をリードしていましたね。

 

Q:母親と息子たちは実際の親子ですよね。

A(來河):はい、母役と兄弟役の子たちは実の親子ですが、父親役は違います。父親役のアイセは、ぼくが難民キャンプでボランティアをしていたときの通訳の方でした。監督にも相談して、様々な手続きを踏んで出演してもらうことになりました。ただ、弟役の子がまだ幼く、芝居のことがよく分かっていなかったので、演技中に「パパ」と言わせるのがとても難しかったのです。そこで自然に「パパ」という言葉を言えるように、父親役のアイセには1か月前から、撮影で使うアパートに住んでもらい、そこに母親と息子たちが訪ねたり、4人一緒に遊びに行くというようなスケジュールを組んで、親子として自然な空気感を出せるような関係作りに時間をかけました。

左側が來河侑希さん、右側が津田寛治さん

Q(津田):お兄ちゃんがオランダで主演男優賞をもらったんですよね。

A(來河):そうなんです。あんな自然な演技ができるって、なかなかないよなと思うんですよね。才能ですよね。プロの俳優として、津田さんはどう思いましたか?

A(津田):まず、かなわないなと思いましたね。この家族から勉強したいという思いが強かったです。映画を見直せば見直すほど気づくことが出てくるというか。カウン(劇中の兄)のミャンマーが嫌いだという気持ちが、歩く姿だけですごく伝わってきたり。ただ、本当の彼はミャンマーが大好きらしいですけどね(笑)。

A(來河):そうそう。ミャンマーが嫌いだと言うシーンで、「オレはミャンマーが嫌いじゃないからそれは言えない」って言ってました(笑)。

 

Q:映画で音楽を抑えていたように感じたのですが、意図的な演出だったのでしょうか。

A(來河):監督は音楽で観客の感情を煽るのは避けたいと考えていたようです。だから、音楽は必要最低限にしてあると思います。

 

Q(司会):來河さんは、この役のために、実際同じような仕事をされたとお聞きしましたが、されてみてどうでしたか。

A(來河):ボランティアとしてなのですが、1年ほど実際に難民の方たちの世話をする仕事をしました。また内戦が起きている地域の難民キャンプにも行きました。僕らがやらなければいけないことは何かを活動を続けていく中で考えるようになりました。日本にも苦しい生活を強いられている外国人の方がいるんじゃないか、難民申請の問題で親子が離れ離れになっている家族がいるんじゃないだろうかと思い、監督に相談して、実際に会いに行ったりしました。資金ゼロから始まった映画作りでしたが、結果的にはクラウドファンディングで資金を集め、5年がかりでようやく完成させることができました。

 

「映画の上映は鑑賞してくださった方々の温かいご感想に支えられています。ありがとうございました」というお二人の言葉に会場はたくさんの拍手につつまれました。

Q&A終了後のサイン会。手前が津田寛治さん、奥が來河侑希さん

 

『僕の帰る場所』は10月6日(土)よりポレポレ東中野での公開を皮切りに全国順次公開されていく予定です。

福岡でも公開されるように、ぜひ私たちも応援していきましょう。

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