アジアフォーカス・福岡国際映画祭

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2019年9月13日(金)~9月19日(木)

ニュース

2019.09.18

映画祭一般上映『デモンズ』Q&A

『デモンズ』Demons

2018年/シンガポール/83分
監督: ダニエル・フイ

Q&Aゲスト:ダニエル・フイ監督 司会:神保慶政
実施日:2019年9月17日

ダニエル・フイ監督(中央)

Q:監督がこの作品をつくろうと思ったきっかけについて教えてください。

 A:「トラウマ」をテーマに作品をつくろうと思ったことがきっかけです。虐待を受けた傷は、その時だけでなく後まで続いてしまいます。それは言語によって自分の中に蓄積されていきます。言語は自分の思考をコントロールすることができますが、同時に、自分が自分の深いところに入っていってしまうものでもあります。なんとか負のスパイラルから抜け出そうとしても、結局同じ道に戻ってしまう。ラストシーンで、男性が首を切るシーンがありますが、このシーンもトラウマを追い払おうとする彼の気持ちを表現しています。それでもやはりトラウマからは逃れることができないのですが。

物事を理解するのも、伝達するのも言語、社会で起こる様々な問題や精神的な病の原因も、やはり言語によるものです。

 

Q:撮影は16ミリフィルムを使って行ったそうですね。デジタルが主流の中で、敢えてフィルムにこだわる理由があったら教えてください。

A:僕はフィルムで撮った映像や実際にフィルムを手に取ったときの感触がとても好きです。ただ、フィルムだと編集にかなりの時間がかかってしまうので大変です。特に、音声の編集は14か月、撮影だけでも2か月半はかかりましたね。

 

Q:本作品はシンガポールで既に上映されたのですか。もしされていたら、観客の反応はどんな感じだったでしょうか。

 A:ちょうど2か月前に劇場公開されました。観客の人数は多くはなかったのですが、とてもいい反応をいただきました。上映後に、ある観客の方から「私もヴィッキー(登場人物)ようなトラウマをもっています。自分の中に閉まっていたものを、この映画に代弁してもらったような気がします。本当にありがとう。」と声をかけてもらいました。

 

Q:作品の随所で鳴っていた効果音がとても印象的でした。効果音へのこだわりのようなものがありましたら、教えてください。

 A:使用する効果音のイメージを模索していたとき、YouTubeで空から聞こえてくる音を採取した動画を見つけました。奇妙な音、どこから聞こえてくるのか分からない音は、聞く人のストレスとなることから、トラウマを抱えているヴィッキーのイメージにぴったりだと思いました。そこで、ストレスを感じるような音をもっと追求しようと思い、サウンドデザイナーと協議を重ねました。ぶつかった船の間に挟まれているような恐ろしい音、窮屈な箱に押し込まれているような音、叫び・・・そんなイメージで制作しました。

 

Q:狂気の世界観を撮る中で、監督のメンタルはどのようにコントロールされていたのでしょうか。ご自身も自分の深い部分まで入り込まれたのか、客観的に現場を眺めるような感じだったのか、教えてください。

 A:この映画は私の実体験にもとづいています。そのため、自分の中の深い部分を見つめ、表現していきました。それでも、精神が不安定になったり、日常生活に支障をきたすというようなことはなかったので・・・撮影に協力してくれたチームみんなのお陰です。だから、むしろ自分自身を開放していっているような気持ちです。ヴィッキーが演じているときは、裏で泣いてしまったけれど・・・

映画を見てくださった観客の方、制作チームのみんなに心から感謝しています。ありがとうございました。

 

★『デモンズ』の次回上映は、19日12:30です。ぜひ、映画祭でご覧ください。

Q&A後のサイン会より

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