アジアフォーカス・福岡国際映画祭

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2019年9月13日(金)~9月19日(木)

ニュース

2019.10.3

映画祭一般上映『福岡』Q&Aまとめ①

『福岡』Fukuoka
2019年/韓国/86分
監督:チャン・リュル

Q&Aゲスト: チャン・リュル監督ほか
実施日: 2019年9月15日 司会:高橋哲也、16日 司会:司会:西谷郁、18日 司会:西谷郁

15日上映前の舞台挨拶チャン・リュル監督(右)

会場はほぼ満席

9月13日、オープニングセレモニーの後、ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13で行われたオープニング上映でお披露目された映画『福岡』。15日の一般上映終了後には、監督をはじめ、韓国・日本それぞれのプロデューサーや、撮影に参加したスタッフ、福岡フィルムコミッションの担当が参加してのシンポジウムを開催。スタッフから、撮影時のオモシロ裏話が次々と飛び出しました。続く16日、18日の上映もほぼ満席。チャン・リュル監督は、すべての上映で舞台挨拶やQ&Aに登場してくれ、最終上映の18日には、唯一の日本人キャストである山本由貴さんも、忙しいスケジュールの合間にかけつけてくれました。

映画『福岡』より

30年も前の三角関係を引きずる中年男性ヘヒョとジェムン。そんな2人をつなぐ魅力的な女性ソダム。そして、3人が福岡の路地で偶然立ち寄る古本屋の店主・ユキ。監督が「福岡という美しい街を舞台にしたラブストーリー」と語る本作には、単純なストーリー以上の不思議な空気が溢れています。福岡に住む私たちでさえ、見過ごしがちな、愛すべき街の風景や空間を、監督独自の視点とリズムで切り取って見せてくれる本作のQ&Aをダイジェストでご紹介します。映画をご覧になった方、「あそこちょっと分からなかったな」と思っている方、不思議な余韻に満ちた映画『福岡』を読み解く参考にしてください。
※一部、ネタバレになる部分もありますので、あらかじめご了承ください。

 

(15日シンポジウム「チャン・リュル監督と映画『福岡』の㊙レシピ大公開」内のQ&Aより)
Q(司会): 監督にお尋ねします。『福岡』は、昨年春に撮影されましたが、以前から福岡で作品を作りたいと思っていらしたとか。きっかけは何だったのでしょう?
A:  まず映画祭の梁木ディレクターに感謝を述べたいと思います。福岡国際映画祭に初めて作品を出品して10年以上経つのですが、新作を撮るたびに映画祭で上映してくださるので、訪れるたびに福岡という土地にも慣れて、知れば知るほど福岡という街が好きになってきました。その結果、福岡という空間と、そこに住む人々の生活を、映画を通じて表現したいと思うようになりました。皆さまが、この『福岡』をご鑑賞になられてどのように思われるのか、どんな感想でも受け入れる覚悟でこの場に立っています。

Q(司会): このストーリーを思いついたのはいつ頃ですか?
A: 映画を撮る3・4か月前です。ストーリーよりも、福岡という空間やそのディテールについて考える時間の方が長かったですね。

15日シンポジウムより

Q:  監督の作品には“境界”が描かれることが多いと聞きましたが、中国と北朝鮮、北朝鮮と韓国、そして韓国と日本の福岡を描き、今は柳川にも興味を持たれているとの事ですが、福岡や柳川にも境界を感じたのでしょうか?A: 実を言えば、私自身は境界を意識して映画を撮影したことはありません。福岡を初めて訪れた時、言葉も通じないのに不思議と親しみを感じました。だからこそ、福岡という街をもっと知りたくなりました。ただ、「もしかしたら福岡でも、北京でも、ソウルでも、人々はつねに違う世界との境界に立っているのでは」と感じる事はあります。

司会: これは私見ですが、監督の作品には、逆に「境界がない」のではないかと思います。言語が違っても意思疎通ができる。亡くなった人と生きている人が通じ合っている。境界を超えた意思疎通(コミュニケーション)というものが、監督の作品に共通する特徴ではないでしょうか。

Q: 主演の俳優お三方の演技が素晴らしかったです。彼らはどんな役者さんなのでしょう。
A: 俳優3人はみな韓国では有名な大スターです。これは偶然ですが、3人とも舞台出身です。パク・ソダムさんは、今でも舞台に立っています。ユン・ジェムンさんとパク・ソダムさんは日本ではまだそんなに知られてないかもしれませんが、クォン・ヘヒョさんは「冬のソナタ」に出演していたこともあり、日本でもファンが多い役者さんです。撮影中も度々ファンから話しかけられたり握手を求められたりしていて、ジェムンさんとソダムさんからうらやましがられていました(笑)。

ヘヒョ役のクォン・ヘヒョ

ジェムン役のユン・ジェムン

ソダム役のパク・ソダム

※ネタバレ注意

Q: 福岡の街がすてきに撮られていたと思います。古本屋の店主がソダムに「1年前に来ましたね」と言うシーンがありますが、あれはどういう意味でしょう。劇中に出てくる日本人形に込めた意味などもあれば、教えてください。

A: 年齢を重ねてくると、ある出来事が、実際に経験したことなのか、夢だったのかわからなくなることが時々あります。古本屋の店主のセリフには、ソダムも「初めて行ったのに、前にも来たような気がする」、「会ってないのに会った事がある気がする」。そんな不思議な感覚を表現するに入れました。劇中の日本人形は、『群山:鵞鳥を咏う』にも登場するので、そちらを見ていただくと謎が解けるかもしれません。これは裏話ですが、あの日本人形は、『群山』の時、プロデューサーに無断で購入したものです。プロデューサーが経費として認めてくれなかったので、結局自腹で購入したのですが、かなり高価だったのでもったいないと思い、『福岡』にも登場させました(笑)。

Q: すてきな映画を撮っていただき、福岡市民としてお礼を言いたいです。質問ですが、福岡の映画なのに、博多弁が出てこなかったのはなぜでしょう?
A: まず、唯一日本人のユキさんは福岡市出身ではありません。また、韓国でも、ソウルで釜山弁を使うと、理解されない場合があります。何より、地域の言葉を大切にしたいという思いから、今回は方言を使いませんでした。『福岡2』を撮れる機会があれば、ぜひ方言を使ってみたいと思います。


Q: 韓国での上映は?また海外の映画祭での評価はどうでしたか?
A: 韓国ではタイミングをみて公開します。海外では、ベルリン国際映画祭で上映したのですが、多くの観客が笑いながら見ていました。「福岡に行くと、(誰でも)言葉が通じ合うのですか?」という質問があったので「もちろんです」と答えました(笑)。海外でも福岡の宣伝をしましたよ。

→映画祭一般上映『福岡』Q&Aまとめ②

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