アジアフォーカス福岡国際映画祭 2011年9月16日(金)から25日(日)開催!会場:博多駅直結!T・ジョイ博多

| 邦題 | 歓待 |
|---|---|
| 英題 | Hospitalité |
| 原題 | Kantai |
| 製作国 | 日本/Japan |
| 監督 | 深田 晃司 |
| 出演 | 山内 健司 杉野 希妃 古舘 寛治 ブライアリー・ロング |
| 製作年 | 2010年 |
| 分数 | 96分 |
| 回数 | 日程 | 時間 | 上映シアター T・ジョイ博多 |
|---|---|---|---|
| 1回目 | 18日(日) | 18:20〜 | シアター9 |
| 2回目 | 21日(水) | 10:00〜 | シアター9 |
| 3回目 | 22日(木) | 21:00〜 | シアター9 |
| 4回目 | 23日(金・祝) | 12:45〜 | シアター9 |
小林家は下町で印刷業を行うごく普通の家族だが、若く美しい妻夏希だけが、少し浮いた存在だ。なんとなくこの家庭にそぐわない異質な感じが漂う。主人の小林幹夫が、いかにも下町的な雰囲気を醸し出しているのと対照的だ。幹夫の出戻りの妹清子もちょっとユニーク。
その小林家に、ある日ひげ面のよそ者、加川がやってくる。この映画の最も重要なキーパーソンと言えるだろう。当初頼りになる助っ人であった彼だが、いくつかの出来事を通して、だんだんとその化けの皮がはがれていく。この人物によって平穏な小林家の日常は、一気に非日常的不条理空間へと落ち込んでゆく。
この物語、小林家の法事の帰路から、静かな雰囲気で始まるため、地味な映画かと思いきや、とんでもない。まるでホルストの交響曲のように徐々に徐々にクレッシェンドしていく。そのクライマックスにおける混沌は、まさに祭りそのものである、多文化共生の現れであり、人間のコミュニティーの本質でもあるかもしれない。社会とは、日本人とは、家族とは、私とは、人とは何か?といった根源的命題を突きつけられるようで、そういった意味ではカフカ的な実存主義文学のようでもある。とんでもないブラックコメディーとして何も考えずとも笑える映画だが、その陰にはかなり深い問題意識が潜んでいそうだ。