アジアフォーカス・福岡国際映画祭

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過去のアジアフォーカス

2008年(第18回)

2008年(第18回)

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期 間 2008年9月12日(金)〜21日(日)
会 場 ソラリアシネマ1、エルガーラホール、西鉄ホール
内 容 21か国・地域69作品
入場者数 アジアフォーカス・福岡国際映画祭2008 —14,379人
協賛企画など —5,231人
合 計 19,610人
オープニング上映 至上の掟(2006年トルコ)
福岡観客賞受賞作品 神に誓って(2007年パキスタン)

 開催18回目を迎えた今年の映画祭は、西はトルコから、北はキルギス・ガザフスタン、南はシンガポールまでとアジア全域より、さらに新人監督から巨匠まで多彩な顔ぶれの監督による作品が揃った。
特集として、近年世界の映画祭で注目を集めているトルコ映画を4本まとめて上映した。また、台湾出身で香港、アメリカ、中国と舞台を移しながら活躍を続けている、李安監督の長編デビュー作からの父親3部作も一挙上映した。 オープニング上映作品は、トルコ映画特集の中の一作品、アブドッラー・オウズ監督の「至上の掟」。ゲストとして来福した、主演俳優のタラット・ブルット氏が日本語で挨拶をすると、会場は大きな歓声で埋まった。第3回目となる市民が選ぶ福岡観客賞には、現代イスラム共同体全般にみられる数多くの問題や論点を取り上げた、ショエーブ・マンスール監督のパキスタン映画「神に誓って」が選ばれた。 例年以上に充実した関連イベントも開催された。特集に対応する形で「トルコ・シネマ・ルネッサンス」と題し、トルコ映画監督、トルコ研究者、トルコ人留学生を講師に、トルコ共和国並びにトルコ映画の現状と、その魅力を探った。また、在福岡トルコ共和国名誉総領事館とともに「トルコ交流の夕べ」を開催し、駐日大使をお迎えして地元経済人を中心に同国と九州・福岡との友好を深めた。

 さらに本年、福岡大学人文学部東アジア地域言語学科が開設10周年を迎えることから、同学科との共催により、シンポジウム〜ディアスポラのアジア第二章〜「アジア映画のキメラ“李安(リー・アン)監督”を語る」を開催し、学生を中心に多くの聴衆を集めた。
その他にも、本映画祭初めての試みとして、子育て世代のアジア映画鑑賞を手助けするために乳幼児をお預かりする託児サービスを始めるとともに、字幕を読むことが難しい小学生を対象にボランティアの声優がその場で台詞を吹き替えるボイスオーバー上映会を行った。また、会場以外でもゲストと身近に接することができる機会として、文化芸術情報館アートリエを会場にドリンク付きのトークイベント「カフェトーク」を開催し、大いに賑わった。  映画祭前には、3月から7月までの各月1回、韓国や中国、東南アジアなど各国・地域の映画をテーマとしたアジア映画講座を開催したところ、毎回定員を上回る申し込みをいただき、熱心なアジア映画ファンが育っていることが実感された。

PROGRAM FOR 2008

※作品名の後にの付いている作品は福岡市総合図書館所蔵
至上の掟 アブドッラー・オウズ 監督 2006年/トルコ/105分
天使の墜落 セミヒ・カプランオウル 監督 2005年/トルコ・ギリシャ/97分
セミヒ・カプランオウル 監督 2007年/トルコ・ギリシャ/98分
インターナショナル スッル・スレイヤ・オンデル監督
ムハッレム・ギュルメズ 監督
2006年/トルコ/106分
サービス圏外 アブドルラティフ・アブドルハミド 監督 2007年/シリア/100分
サントゥール奏者 ダリウシュ・メールジュイ 監督 2007年/イラン/106分
すずめの唄 マジド・マジディ 監督 2008年/イラン/96分
神に誓って ショエーブ・マンスール 監督 2007年/パキスタン/169分
盗まれた花嫁 エルネスト・アブディジャパロフ 監督 2007年/キルギス・カザフスタン/95分
オーム・シャンティ・オーム ファラー・カーン 監督 2007年/インド/169分
881 歌え!パパイヤ ロイストン・タン 監督 2007年/シンガポール・日本/109分
ポケットの花 リュウ・センタック 監督 2007年/マレーシア/97分
サイアム・スクエア チューキアット・サックウィーラクン 監督 2007年/タイ/158分
どん底 ブリリャンテ・メンドーサ 監督 2007年/フィリピン/86分
愛を信ず ワン・シャオシュアイ 監督 2007年/中国/115分
愛の歯 チュアン・ユイシン 監督 2007年/中国/114分
生きていく日々 アン・ホイ 監督 2007年/香港・中国/90分
マッド探偵(ディテクティブ) ジョニー・トー監督
ワイ・カーファイ 監督
2007年/香港/98分
神も人も犬も チェン・シンイー 監督 2007年/台湾/119分
7月32日 チン・スンヒョン 監督 2008年/韓国/96分
見知らぬ国で キム・ドンヒョン 監督 2007年/韓国/113分
パボ キム・ジョングォン 監督 2008年/韓国/100分
ネコナデ 大森 美香 監督 2008年/日本/85分
推手 リー・アン 監督 1991年/台湾/107分
ウェディング・バンケット リー・アン 監督 1993年/台湾/108分
恋人たちの食卓 リー・アン 監督 1994年/台湾/124分
●アジアフォーカス・アーカイヴス
空白のページ ホー・クアン・ミン 監督 1991年/カンボジア・スイス/99分
カルナル 愛の不条理 マリルー・ディアス=アバヤ 監督 1984年/フィリピン/
110分
幸福になりたい トゥ・フイ 監督 1989年/ベトナム/
84分
川の流れのように チー・ソウ・トン 監督 1989年/ミャンマー/115分
メルセデス、わが愛 バイ・オカン 監督 1993年/トルコ/98分
草の家 シュイ・コン 監督 1999年/中国/106分
放火犯 ウ=エイ・ビン・ハジサアリ 監督 1994年/マレーシア/70分
飛天舞(ビチョンム) キム・ヨンジュン 監督 1999年/中国/106分
灼熱の日々 プラサンナ・ヴィターナゲー 監督 2003年/スリランカ/108分
クロスファイアー リトゥポルノ・ゴーシュ 監督 1997年/インド/155分
こんなに近く、こんなに遠く O.バトウルズィー 監督 2005年/イラン/121分
あなたがいない時 リトゥポルノ・ゴーシュ 監督 2006年/モンゴル/90分
自転車で行こう イサク・リィ 監督 2006年/台湾/81分
●協賛企画:バリアフリー上映会
象の背中 井坂 聡 監督 2007年/日本/124分
●協賛企画:日本映画名作選
内田吐夢 監督 1939年/日活/
94分
素浪人罷通る 伊藤大輔 監督 1947年/大映/
81分
麦秋 小津安二郎 監督 1951年/松竹/
125分
ひめゆりの塔 今井正 監督 1953年/東映/
127分
野菊の如き君なりき 木下恵介 監督 1955年/松竹/
92分
筑豊のこどもたち 内川清一郎 監督 1960年/東宝=日本映画新社/
106分
御存知黒田ぶし 決戦黒田城 加戸野五郎 監督 1960年/新東宝/
74分
妻は告白する 増村保造 監督 1961年/大映/
91分
切腹 小林正樹 監督 1962年/松竹/
133分
冷飯とおさんとちゃん 田坂具隆 監督 1965年/東映/
178分
私が棄てた女 浦山桐郎 監督 1969年/日活/
116分
真剣勝負 内田吐夢 監督 1971年/東宝/
76分
燃える秋 小林正樹 監督 1978年/東宝=三越/
137分
水の中の八月 石井聰亙 監督 1995年/「水の中の八月」製作委員会/
118分
原野の子ら 中山節夫 監督 2007年/中山映画/
127分
●協賛企画:福岡アジア文化賞大賞受賞記念 アン・ホイ監督特集
上海假期 アン・ホイ 監督 1991年/香港・台湾/95分
シークレット アン・ホイ 監督 1979年/香港/89分
男人四十 アン・ホイ 監督 2001年/香港/103分
千言萬語 アン・ホイ 監督 1999年/香港/128分
●協賛企画:中国映画フェスティバル2008&東南アジアの映像クリエーター特集
北京の恋 四郎探母 孫鉄 監督 2004年/中国/98分
変臉(へんめん)  この櫂に手をそえて 呉天明 監督 1996年/中国・香港/101分
愛にかける橋 胡攻 監督 2002年/中国・オーストリア/118分
乳泉村の子 謝晋 監督 1991年/日本・中国・香港/121分
心の香り 孫周 監督 1992年/中国/98分
はし/Hashi シャーマン・オン 監督 2007年/マレーシア・日本/111分
みんな知り合い/We all know each other プッティポン・アルーンペン 監督 2007年/タイ・日本/57分
ドン・サルバイバの短編作品集 ドン・サルバイバ 監督 2005-2006年/フィリピン/合計約17分

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